idea factory from newspaper 2003 8 15
小さく負ける(little loser)
負けは、負け。
しかし、今の時代は、みんなが負けて、少なく負けた者が、勝者となる。
大きく勝とうと思っても、深みに、はまるだけである。
また、経済学の巨人は、こうも言っている。
Rose color,Recession,Slump,Rebirth.
好況、景気後退、不況、回復が順番に起こる。
日本に地理的に近い国を考えると、中国、東南アジアがある。
世界の工場である中国、
そして、経済政策が成功すれば、世界最大の消費国になる中国。
これから発展する東南アジア。
日本は、こういう国と地理的に近い。
アメリカは、南アメリカをかかえ、
ヨーロッパは、アフリカをかかえている。
日本の目の前には、世界最大の海、太平洋が広がり、
海洋資源が豊富である。
日本は、ユーラシア大陸と、太平洋という世界最大の海に面している。
つまり、大陸国家にも、海洋国家にも、なりうる。
地政学で言うならば、日本がある場所が、非常にいい位置にある。
この「非常にいい位置」を生かせず、無駄にしてきたのです。
歴史哲学がない政治家が多いが、
地理哲学もない政治家も多い。
哲学がない政治家が多い。
つまり、教養が少ない政治家が多い。
哲学がなくて、単に金儲けだけだから、嫌われたのです。
こういう意味で、歴史哲学が重要である。
二千年の歴史と、二千年の今、これを考えるべきである。
二千年は、長くも思えるが、
終わってしまえば、あっという間でもあった。